1/29/2011

TEN THOUSAND THINGS TO DO


ジェシー・レクロー(Jesse Reklaw)さんの人気Web連載ダイアリーコミック、TEN THOUSAND THINGS TO DOが、
本人によって、単行本化!

2008年9月から2009年9月にかけて、1年間flickr上に連載していた漫画日記をまとめたもの。
オレゴン州ポートランドで、パートナーでありアーティストのアンドリス・アープ(Andrice Arp)と2匹の猫(リトルズとスモーキー)と一緒に住む、30代後半の漫画家の日常が描かれている。

リーマンショックといわれる不景気の波がアメリカを襲った年。
彼がそれまで漫画の連載をしていた新聞数紙から連載を断られたり、原稿料を減らされたりということが起こる。
経済的なデプレッション。

漫画家のコミュニティ、友人、抑うつ、夢、アルコールとカフェイン、からだの慢性痛、健康保険、バンドの練習、ベジタリアン料理、原稿の締め切り。。。
インディペンデント、DIY的な生活を送っている人も多いといわれるポートランドでも、実際の姿はより複雑であることもかいま見せてくれる。









前書きで「抑うつみたいにひどくパワフルだけど主観的なことを、ぐちを言うでもなく、向きになるのでもない調子で話し合うのは難しいことだけど、漫画にはもともともってる軽さとちょっとしたバランス感覚があるのでそれがやりやすいんです。」とあるように、4コマの中にしっかりと気持ちが描き出されている。

抑うつが中心の日記になってしまうことなく、読み手にもホメオパシー的な影響を与えてくれるかもしれない。この本は日記集だけれど、面白いのがゲストライターが登場するところ。2009年の3月2日は、このブログでも紹介したDylan Williamsがペンをとっている。
ゲストの立場から見たJesseが描かれていることと、ゲストの作風を知ることができるのが、うれしい。












おまけ:TTTTDの山(Jesseさん撮影)

Thanks Jesse!